Japanese
English
特集 膵・胆道系の神経内分泌腫瘍―画像診断と治療選択
胆膵のカルチノイド
Carcinoid Tumors in the Biliary Tract and Pancreas
石川 玲
1
,
梛野 正人
1
,
湯浅 典博
1
,
小田 高司
1
,
新井 利幸
1
,
西尾 秀樹
1
,
江畑 智希
1
,
二村 雄次
1
Akira ISHIKAWA
1
,
Masato NAGINO
1
,
Norihiro YUASA
1
,
Koji ODA
1
,
Toshiyuki ARAI
1
,
Hideki NISHIO
1
,
Tomoki EBATA
1
,
Yuji NIMURA
1
1名古屋大学大学院医学研究科器官調節外科
1Division of Surgical Oncology,Department of Surgery,Nagoya University Graduate School of Medicine
キーワード:
内分泌細胞腫瘍
,
胆道
,
膵臓
,
診断
,
予後
Keyword:
内分泌細胞腫瘍
,
胆道
,
膵臓
,
診断
,
予後
pp.115-118
発行日 2005年1月15日
Published Date 2005/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100016
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要旨 消化管原発の内分泌細胞から構成される癌腫は近年消化管内分泌細胞腫瘍と総称され,低異型度低悪性度群(カルチノイド腫瘍)と高異型度高悪性度群(内分泌細胞癌,小細胞癌)に大別されている.胆膵に発生する内分泌細胞腫瘍は非常に稀で,画像所見上は境界明瞭な限局型腫瘍として見られることが多い.部位的な特徴として早期に症状が出にくく,発見時には進行した状態にあることがしばしば経験される.他臓器転移やリンパ節転移を伴う進行病変の予後は不良であるが,広範囲リンパ節郭清を伴う積極的切除による治癒の報告も散見される.局所進行病変に対しては治癒切除を目指した治療戦略を立てて臨むことが肝要と思われる.
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