Japanese
English
特集 胆石症NOW―画像診断と治療をめぐって
胆嚢―総胆管合併結石に対する治療方針
Therapeutic Strategies for Cholecysto-Choledocholithiasis
酒井 滋
1
,
山川 達郎
1
Shigeru SAKAI
1
,
Tatsuo YAMAKAWA
1
1帝京大学医学部附属溝口病院外科
1Department of Surgery, Teikyo University Hospital, Mizonokuchi
キーワード:
胆嚢―総胆管結石症
,
腹腔鏡下総胆管切開術
,
腹腔鏡下経胆嚢管的結石摘出術
Keyword:
胆嚢―総胆管結石症
,
腹腔鏡下総胆管切開術
,
腹腔鏡下経胆嚢管的結石摘出術
pp.459-462
発行日 2000年7月15日
Published Date 2000/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900200
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臨床で遭遇する胆嚢―総胆管結石症は,胆嚢内の結石落下によるものが大部分である.したがって,本症に対しては,胆嚢の摘出術とともに総胆管内の結石除去を行うことにより,治療は完了する.この場合に,本来は正常な機能を有する乳頭括約筋はできる限り温存すべきである.筆者らは,患者への侵襲の軽減という観点から腹腔鏡下手術を本症に適応しているが,総胆管拡張例に対しては総胆管切開術を,総胆管非拡張例には経胆嚢管的結石摘出術を腹腔鏡下胆嚢摘出術とともに行っている.特に総胆管切開例では,T-tubeを留置することにより,術後胆道鏡が可能であり,遺残結石の除去にも有用である.
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