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腹腔鏡的胆嚢摘出術の手技
Technique of laparoscopic cholecystectomy
山川 達郎
1
,
酒井 滋
1
,
石川 泰郎
1
,
賀古 真
2
,
永井 孝三
2
Tatsuo YAMAKAWA
1
1帝京大学溝口病院外科
2帝京大学溝口病院内科
pp.1255-1259
発行日 1990年10月20日
Published Date 1990/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900199
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はじめに
腹腔鏡的胆嚢摘出術(laparoscopic cholecystectomy)は,近年,Perissatら1,2)を中心に欧米で急速に普及しつつある新しい胆石症の治療法であり,開腹せずに,胆嚢を結石(あるいはポリープ)とともに摘出するユニークな手技である.
本法の特徴は,ESWL(体外式衝撃波療法)や胆石溶解療法と異なり,開腹胆嚢摘出術と同様の胆石症に対する根治療法である点にある.また,開腹術に比べ美容上醜悪な瘢痕を残さず,術後イレウスの危険が少ないと考えられ,かつ生体に与える侵襲も軽い,などの利点を有している3).
欧米ではすでに数千例が本法により治療を受けているが,本邦では本年5月に教室で第1例目が施行されたところで,まだまったく新しい手技である.現在も症例を重ねつつあるが,本法の手技についてはわれわれも1症例ごとに反省し,改良を加えている段階である.今回は,現時点での本法についてのわれわれの考え方,行っている手技について概要を解説する.
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