Japanese
English
特集 胆石症NOW―画像診断と治療をめぐって
胆嚢管結石の診断
Diagnosis of the Cystic Duct Stone
浦上 淳
1
,
角田 司
1
,
梶原 康正
2
Atsushi URAKAMI
1
,
Tsukasa TSUNODA
1
,
Yasumasa KAJIHARA
2
1川崎医科大学消化器外科
2川崎医科大学放射線科
1Department of Gastroenterological Surgery, Kawasaki Medical School
2Department of Radiology, Kawasaki Medical School
キーワード:
胆石症
,
胆嚢管
,
ヘリカルCT
,
MRI
,
virtual endoscopy
Keyword:
胆石症
,
胆嚢管
,
ヘリカルCT
,
MRI
,
virtual endoscopy
pp.425-433
発行日 2000年7月15日
Published Date 2000/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900195
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急性胆嚢炎の95%は結石による胆嚢管閉塞が原因とされている.診断可能な胆嚢管の描出は,以前は内視鏡的逆行性胆道造影(ERC)などの直接造影に頼っていたが,最近はMagnetic Resonance Cholanglography(MRC)や三次元構築経静脈的胆道造影併用CT(3D-DIC-CT)の有用性が高まり,代用されるようになった.MRCと3D-DIC-CTの胆嚢管の描出率は90~95%と報告されており,ERCと比較しても遜色はない.MRCは非侵襲的で造影剤の副作用や被曝の問題がないため,腹腔鏡下胆嚢摘出術の術前検査として適している.また閉塞性黄疸症例や,結石の嵌頓などで造影剤が流入しないような場合にもMRCが優れている.3D-DIC-CTではHeister valveの螺旋構造まで明暸に描出可能で,胆嚢管の走行も立体的に把握できる.現時点では空間分解能の面ではMRCよりも3D-DIC-CTのほうが優れている.また,virtual endoscopyや胆管内超音波検査(ID-US)なども胆嚢管病変の診断に有川である.
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