Japanese
English
特集 早期胆嚢癌―最新の画像診断と治療
ヘルカルCT,MRIによる早期胆嚢癌診断の可能性
Diagnosis of the Early Gallbladder Cancer Using Helical CT and MRI
玉川 光春
1
,
小井戸 一光
1
,
晴山 雅人
1
,
坂東 道夫
1
,
平野 透
1
,
小林 暢浩
2
Mitsuharu TAMAKAWA
1
,
Kazumitsu KOITO
1
,
Masato HAREYAMA
1
,
Michio BANDO
1
,
Toru HIRANO
1
,
Nobuhiro KOBAYASHI
2
1札幌医科大学放射線医学講座
2道都病院放射線科
1Department of Radiology, Sapporo Medical University
2Department of Radiology, Doto hospital
キーワード:
早期胆嚢癌
,
ヘリカルCT
,
MRI
,
virtual endoscopy
Keyword:
早期胆嚢癌
,
ヘリカルCT
,
MRI
,
virtual endoscopy
pp.31-35
発行日 2000年1月15日
Published Date 2000/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900133
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早期胆嚢癌の診断に対するCTやMRIの有用性は確立されていない。しかし,最近のハード面とソフト面の開発・改良により早期胆嚢癌の診断にもCTやMRIが効力を発揮するようになってきた。深達度診断に用いる横断画像では,CTは造影剤を用いたdynamicstudyにより胆嚢癌の存在診断が可能である。しかし,深達度診断は困難であると言われている。MRIではdy-namic studyにより胆嚢壁の層構造の描出が可能となり,深達度診断が可能となっている。また、胆嚢粘膜面を描出することができるvirtual endoscopyでは,CTは胆嚢がCTのスライスと平行に存在することによる分解能の低下がある。MRIでは造影剤を用いずに非侵襲的で任意の断面で撮像できるので高解像度のMR endo-scopyを撮ることができ,粘膜表面像をかなり良好に描出できる。
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