Japanese
English
連載 初心者のための超音波診断―体外式US・6
胆嚢の異常所見の読み方
Abnormal findings of gallbladder
林 仁守
1
,
小笠原 鉄郎
1
,
山下 安夫
2
Hitoshi RIN
1
,
Tetuo OGASAWARA
1
,
Yasuo YAMASHITA
2
1東北労災病院消化器科
2東北労災病院腹部超音波室
キーワード:
胆嚢の異常
,
位置
,
大きさ
,
隆起性病変
,
壁肥厚
Keyword:
胆嚢の異常
,
位置
,
大きさ
,
隆起性病変
,
壁肥厚
pp.847-854
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900122
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胆嚢の形態の異常
1.位置
胆嚢は肝右葉の下面の胆嚢窩に付着し,結合織性に肝下面の肝床に固定されていて通常は右肋骨弓下に位置する.位置は体型によって異なり,肥満者では右乳房下付近まで上昇するので右肋間走査でないと胆嚢は描出されない.一方,長身でスリムな体型者は臍部付近まで下垂しているのでこの部での走査が必要である.また肝硬変で肝が高度に萎縮した場合では肥満著と同様に上昇する.
体型や肝疾患に依らない位置異常としては左側胆嚢と遊走胆嚢がある.
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