今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例
Ⅱ.腹部超音波
自己免疫性膵炎
丸山 憲一
1
,
内村 智也
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
腹部エコー
,
膵炎
,
胆管壁
,
閉塞性黄疸
,
壁肥厚
,
造影検査
,
レポート
,
IgG4関連疾患
Keyword:
腹部エコー
,
膵炎
,
胆管壁
,
閉塞性黄疸
,
壁肥厚
,
造影検査
,
レポート
,
IgG4関連疾患
pp.666-671
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202387
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本疾患の超音波検査所見
自己免疫膵炎(autoimmune pancreatitis:AIP)は自己免疫機序が関与する特異な膵炎で,血清免疫グロブリンG4(immunoglobulin G4:IgG4)値が高率かつ特異的に上昇し,IgG4陽性形質細胞の浸潤を病変組織に認める.中高年の男性に多く,膵の腫大や腫瘤とともに,しばしば閉塞性黄疸を認めるため,膵癌や胆管癌などとの鑑別が必要である.
超音波検査は臨床の場で広く行われており,腹部症状・所見を有する患者に対して最初に行われ,AIPを診断するきっかけとなる検査法である.実際に,AIPが検診で発見されることも報告されている.
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