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今月の特集 対比して学ぶエコー所見で鑑別に悩む疾患
大腸:進行大腸癌,潰瘍性大腸炎,Crohn病
Ultrasonographic differentiation of gastrointestinal diseases: advanced colorectal cancer, ulcerative colitis, Crohn disease
谷口 真由美
1
,
畠 二郎
2
,
竹之内 陽子
1
1川崎医科大学附属病院内視鏡・超音波センター
2川崎医科大学検査診断学(内視鏡・超音波)
キーワード:
壁肥厚
,
層構造
,
病変の分布
,
血流評価
Keyword:
壁肥厚
,
層構造
,
病変の分布
,
血流評価
pp.48-53
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202545
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はじめに
体外式超音波では消化管病変の大半が“壁肥厚”として検出される.したがって,それらを鑑別するためには,高い空間分解能を生かした層構造の評価や病変の分布,リアルタイム性を駆使した硬さや血流評価など各疾患に特異的な所見をいかに拾い上げるかがポイントとなる.大腸壁は他の消化管と同様に5層に描出される(図4).4mm未満を正常とすることが多いが,内容物による伸展や蠕動により厚みが変化するため目安として扱う1).
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