Japanese
English
症例報告
重複型混合型肝癌の1例
A Case of Combined Hepatocenular and Cholagiocellular Carcinoma
井手 禎昭
1
,
橋本 隆
1
,
柳橋 健
1
,
小西 豊
1
,
谷 友彦
1
,
梶原 建煕
1
,
伊吹 康良
2
,
織野 彬雄
2
,
白根 博文
3
Yoshiaki IDE
1
,
Takashi HASHIMOTO
1
,
Ken YANAGIBASHI
1
,
Yutaka KONISHI
1
,
Tomohiko TANI
1
,
Tatehiro KAJIWARA
1
,
Yasuyoshi IBUKI
2
,
Akio ORINO
2
,
Hirohumi SHIRANE
3
1神戸市立中央市民病院第1外科
2神戸市立中央市民病院消化器内科
3神戸市立中央市民病院病理部
1First Surgery Kobe City Central Hospital
2Department of Gastroenterology, Kobe City Central Hospital
3Department of Pathology, Kobe City Central Hospital
キーワード:
混合型肝癌
,
肝細胞癌
,
胆管細胞癌
,
細胆管癌
,
サイトケラチン染色
Keyword:
混合型肝癌
,
肝細胞癌
,
胆管細胞癌
,
細胆管癌
,
サイトケラチン染色
pp.841-846
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900121
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同一肝臓内に肝細胞癌と胆管細胞癌が同時に存在する混合型肝癌は比較的まれな疾患である.今回筆者らは,高分化型肝細胞癌と胆管細胞系腫瘍の2つの細小肝癌から成る重複型の混合型肝癌を経験した.後者は細胆管癌と胆管細胞癌から成る腫瘍で,部分的に肝細胞癌との鑑別が必要な部分がみられ,サイトケラチンなどによる免疫組織学的検索を行うと両者の鑑別が可能であった.
腫瘍中心部の線維化部分の周辺には胆管細胞癌が,腫瘍辺縁部には間質により豊富な毛細血管を伴った細胆管癌が存在し,その組織学的構造の相違が画像所見によく反映されていた.
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