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特集 外科医に必要なPET検査の知識―その有用性と問題点
総論:PETの計測原理と臨床応用の現状
Principles of PET and current clinical PET status:an introduction
村山 秀雄
1
,
吉川 京燦
2
Hideo MURAYAMA
1
1放射線医学総合研究所分子イメージング研究センター
2放射線医学総合研究所重粒子医科学センター
キーワード:
PET
,
ポジトロン
,
同時計数
,
FDG
Keyword:
PET
,
ポジトロン
,
同時計数
,
FDG
pp.178-185
発行日 2010年2月20日
Published Date 2010/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102958
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要旨:PETは,生体内組織の形態学的異常に先立つ代謝異常を,生体まるごとの体外計測により高精度に検出できる新しい検査法である.放射性同位元素で標識した分子を生体内に投与し,高エネルギー放射線を体外で検出することにより,標識した分子の体内分布画像を描出する.その画像情報から,生体活動を制御する微量物質やタンパク質が生化学的な変化を受ける局所の様子を分析できる.本稿では,生体に影響を与えることなく生体内極微量物質の分子生物学的活動を可視化するPET装置の計測原理について簡単に説明し,PETの臨床応用の現状および今後の新たなる展開について概説する.
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