特集 泌尿器の画像診断と放射線治療
核医学
泌尿器科腫瘍におけるFDG-PET/CT
北島 一宏
1
,
山門 亨一郎
1
1兵庫医科大学 放射線医学講座
キーワード:
腎癌
,
前立腺癌
,
PET
,
FDG
Keyword:
腎癌
,
前立腺癌
,
PET
,
FDG
pp.1507-1518
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000165
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FDG-PET は,癌細胞で亢進しているブドウ糖の取り込みをその類似体であるフルオロデオキシグルコース(FDG)を用いて可視化する,機能を評価できる画像診断法である。解剖学的位置情報がわかるCT と一体になったPET/CT 装置の出現により,より直接的なツールとなり,悪性腫瘍の病期診断,viability の評価,治療効果判定,治療後の再発診断など様々な場面で有用で,今や癌患者さんのマネージメントに欠かすことのできない診断ツールとして不動の地位を確立した。本稿では,泌尿器科腫瘍(特に腎癌,前立腺癌を中心に,副腎腫瘍,腎盂尿管癌,膀胱癌,精巣腫瘍についても)における,FDG-PET(PET/CT)の臨床的有用性と課題について概説する。
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