Japanese
English
特集 PETは肝胆膵領域の画像診断を変えたか?
序/PETの原理,利点,盲点
Clinical PET (Positron Emission Tomography) for Cancer Diagnosis
西村 恒彦
1
,
奥山 智緒
1
Tsunehiko NISHIMURA
1
,
Chio OKUYAMA
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科放射線診断治療学
1Department of Radiology, Graduate School of Medical Science, Kyoto Prefectural University of Medicine, Kyoto
キーワード:
PET(Positron Emission Tomography)
,
18F-FDG(fluorodeoxyglucose)
,
代謝画像
,
癌診断法
Keyword:
PET(Positron Emission Tomography)
,
18F-FDG(fluorodeoxyglucose)
,
代謝画像
,
癌診断法
pp.527-530
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100622
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■クリニカルPET
1980年Somらが初めて(大腸)癌においてFDG-PETで高い腫瘍集積がみられることを報告して以来その臨床的役割が明らかになってきた.とりわけ近年のPET装置の性能の向上により全身像の撮像が比較的短時間で可能となり,病期診断や再発,転移診断のための前進検索や癌検診の手段としてPETが果たす役割に期待が寄せられている.本邦では2002年4月よりFDG-PETが種々の癌(大腸癌,膵癌,転移性肝癌など)に関して保険診療が認可された.このため,従来少数の研究施設において研究目的で使用されていたPETが,大きく腫瘍診断の中の重要な診断法(クリニカルPET)として現在注目を浴びている.本稿ではFDG-PETの原理と特徴,その利点と盲点について解説する.
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