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特集 粘液産生胆管腫瘍―その疾患概念は?
粘液産生胆管内乳頭腫瘍と胆管囊胞腫瘍の診断における病理学的問題点
Problems of Pathological Diagnosis of Intraductal Papillary Mucin-producing Neoplasm of the Liver and Biliary Cystic Neoplasm
近藤 福雄
1
Fukuo KONDO
1
1社会保険船橋中央病院検査部病理
1Department of Pathology,Funabashi Central Hospital,Funabashi
キーワード:
粘液産生胆管内乳頭腫瘍
,
胆管囊胞腫瘍
,
卵巣様間質
,
未分化間葉性間質
,
線維芽細胞
Keyword:
粘液産生胆管内乳頭腫瘍
,
胆管囊胞腫瘍
,
卵巣様間質
,
未分化間葉性間質
,
線維芽細胞
pp.241-247
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100578
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要旨 粘液産生胆管内乳頭腫瘍と胆管囊胞腫瘍の診断における病理学的問題点を列挙した.
これら2つの疾患の鑑別には,通常胆管との交通や未分化間葉性間質の有無が用いられる.しかし,胆管との交通は,画像的にも,病理学的にも判定の難しい症例がある.また,未分化間葉性間質はその本体が明らかになっていない.線維芽細胞との異同が解決されていない.このため,これらの鑑別に難渋する症例がある.さらに疾患概念の異同の考え方も定まっていない.両者の移行型を認めない本質的に異なる疾患なのか,移行型を認める,相互にサブタイプであるとするのか議論の余地がある.今後これらの問題を解決する必要がある.
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