State of the Art
ドプラUSで中心性瘢痕様の所見を呈した乳児肝芽腫(hepatoblastoma)の1例
藤永 康成
1
,
野津 尚子
1
,
角谷 眞澄
1
,
黒田 由美
2
,
上條 岳彦
2
,
小池 健一
2
,
寺田 克
3
1信州大学医学部放射線科
2信州大学医学部小児科
3信州大学医学部付属病院集中治療部
pp.455-457
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100453
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患者 日齢50,男児.
既応歴 母の妊娠・分娩経過は正常.妊娠時感染症の既往なし.
主訴 体重増加不良.
現病歴 在胎41週4日,体重3,752gで近医産科にて仮死なく出生した.口蓋裂を産科入院中に指摘されており,母が経口哺乳を試みるも哺乳量は少なかった.生後2か月頃に左季肋部に腫瘤を触知,腹部超音波検査,腹部CT,腹部MRI検査で,肝S3より突出する腫瘤を指摘され,手術目的に当科入院となった.
血液生化学検査成績 AFP 23,643ng/lと著明な上昇を,またPIVKAII 99mAU/mlと上昇を認めたが,その他の検査値には異常を認めなかった.
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