Japanese
English
症例報告
皮膚線条様または瘢痕様外観を呈した石灰化上皮腫の2例
Two cases of calcifying epithelioma presenting a striae distensae,like or scar,like clinical feature
川久保 恵
1
,
青木 見佳子
1
,
山形 健治
1
,
川名 誠司
2
Megumi KAWAKUBO
1
,
Mikako AOKI
1
,
Kenji YAMAGATA
1
,
Seiji KAWANA
2
1日本医科大学附属第二病院皮膚科
2日本医科大学皮膚科学教室
1Division of Dermatology,Nippon Medical School Second Hospital
2Department of Dermatology,Nippon Medical School
キーワード:
石灰化上皮腫
,
水疱
,
リンパ管
Keyword:
石灰化上皮腫
,
水疱
,
リンパ管
pp.268-270
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100546
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石灰化上皮腫本体の約3倍の長さにわたって皮膚線条様または瘢痕様外観を呈した2例を報告した.症例1:25歳,女性.右肩上腕中枢側の外側皮下に1.7×2cmの黄白色結節を認め,周囲に境界明瞭,不整形,表面凹凸のある,結節の約3倍の長さの暗赤色,水疱様感触をもつ病変が存在している.症例2:23歳,男性.左背部肩甲骨上に2.5×2.6cmの黄白色結節を認め,周囲に症例1に酷似する紡錘形の瘢痕様病変が存在している.2例とも病理組織学的には,結節は石灰化上皮腫であり,暗赤色局面の真皮では毛細血管の増生,毛細リンパ管の拡張と,周囲の結合織間の浮腫を認めた.
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