Japanese
English
特集 稀な肝悪性腫瘍―画像と病理
小児肝悪性腫瘍
Diagnostic Imaging for Pediatric Malignant Hepatic Tumor
野坂 俊介
1
,
宮坂 実木子
1
,
鹿島 恭子
1
,
宮崎 治
1
,
堤 義之
1
,
北村 正幸
1
,
岡田 良行
1
,
大楠 郁子
1
,
齋藤 美穂子
1
,
加藤 麻子
1
,
正木 英一
1
Shunsuke NOSAKA
1
,
Mikiko MIYASAKA
1
,
Kyoko KASHIMA
1
,
Osamu MIYAZAKI
1
,
Yoshiyuki TSUTSUMI
1
,
Masayuki KITAMURA
1
,
Yoshiyuki OKADA
1
,
Ikuko OKUSU
1
,
Mioko SAITO
1
,
Asako KATOH
1
,
Hidekazu MASAKI
1
1国立成育医療センター放射線診療部
1Department of Radiology,National Center for Child Health and Development
キーワード:
小児
,
画像診断
,
肝臓
,
悪性腫瘍
,
AFP
Keyword:
小児
,
画像診断
,
肝臓
,
悪性腫瘍
,
AFP
pp.589-599
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100452
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要旨 小児領域の肝腫瘍は日常の診療で遭遇することは少ないが,遭遇した場合は悪性である可能性が高い.本稿では,代表的な小児の肝悪性腫瘍について画像所見を中心に紹介する.画像診断の中心は,単純X線検査,超音波検査,CTおよびMRIであることは成人と変わらない.超音波検査は高周波探触子が使用できるという利点がある.一方,CTおよびMRIは患児の年齢に応じて鎮静あるいは麻酔が必要な場合がある.核医学検査が診断に役立つこともある.血管造影は経カテーテル的治療を目的として行われることが多い.小児肝腫瘤性病変の鑑別診断をより正確に行うためには,患児の年齢,性別,基礎疾患の有無,さらには腫瘍マーカーであるAFPの値が極めて重要な情報となるため,これらを考慮したアプローチが大切であることを強調したい.
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