連載 久米エコー:手術のための立体的進展度診断
15.肝内,肝十二指腸間膜,十二指腸,膵に直接浸潤した超進行胆囊癌―肝門部門脈も一緒に摘(と)るの?
久米 明倫
1
,
二村 雄次
1
1名古屋大学医学部第一外科
pp.746-753
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100426
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はじめに
二村(二) こんにちは,二村です.今回は肝門部から肝十二指腸間膜に広く進展した胆囊癌の症例が紹介されてきましたので,久米エコーで術前精査をしてもらいましょう.それでは久米先生,お願いします.
久米(久) こんにちは,久米です.まずはじめに患者さんの病歴をおさらいしましょう.
患者のプロフィール
68歳女性.1か月前近医で胆囊結石を指摘される.2週間前嘔吐が出現し,某総合病院に入院.精査で十二指腸に浸潤して狭窄を来した進行胆囊癌と診断され,手術目的で一昨日当科へ転入院.
入院時の血液生化学検査(正常値)ではGOT 245(0~41)IU/l,GPT 507(0~45)IU/l,LDH 261(100~250)IU/l,ALP 944(93~316)IU/lなどの異常を認めるが,TBil 0.8(0.2~1.0)mg/dl,DBil 0.4(0~0.4)mg/dlは正常範囲内である.
使用機種
装置:GE横河メディカル,LOGIQ 500 ME;
探触子:2~5MHz可変周波数コンベックス型
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