連載 久米エコー:手術のための立体的進展度診断
13.胆摘後の遺残胆囊管癌―肝はどれだけ摘(と)るの?
久米 明倫
1
,
二村 雄次
1
1名古屋大学医学部第一外科
pp.289-295
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100502
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はじめに
二村(二) こんにちは,二村です.先日胆囊摘出術既往の遺残胆囊管癌の患者さんが紹介されてきました.大体検査は済んでいるようですが,手術術式を決定するにはもう少し情報が必要ですから,さっそく久米先生にお願いしようと思います.それでは久米先生,お願いします.
久米(久) こんにちは,久米です.まずはじめに患者さんの病歴をおさらいしましょう.
患者のプロフィール
53歳女性.8年前,胆囊,総胆管結石で胆囊摘出,総胆管切石術を受けている.2か月前,黄疸と発熱で某市民病院入院.CT,MRIで遺残胆囊管癌と診断,閉塞性黄疸を伴うためPTBDを施行.PTCSで上部胆管に乳頭状腫瘍を認め,生検で乳頭状腺癌と診断されたため当院紹介入院.
使用機種
装置:GE横河メディカル,LOGIQ 500 ME;
探触子:2~5MHz可変周波数コンベックス型
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