Japanese
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特集 IPMT由来浸潤癌と通常型膵管癌の違い
IPMT由来浸潤癌の画像所見の特徴
Characteristic Imaging Findings of Invasive IPMT
山雄 健次
1
,
大久保 賢治
1
,
澤木 明
1
,
水野 伸匡
1
,
中村 常哉
1
,
田近 正洋
1
,
河合 宏紀
1
,
葛原 正樹
1
,
井坂 利史
1
,
今岡 大
1
,
岡本 泰幸
1
,
蘆田 玲子
1
,
清水 泰博
2
Kenji YAMAO
1
,
Kenji OKUBO
1
,
Akira SAWAKI
1
,
Nobumasa MIZUNO
1
,
Tsuneya NAKAMURA
1
,
Masahiro TAJIKA
1
,
Hiroki KAWAI
1
,
Masaki KATSURAHARA
1
,
Toshifumi ISAKA
1
,
Hiroshi IMAOKA
1
,
Yasuyuki OKAMOTO
1
,
Reiko ASHIDA
1
,
Yasuhiro SHIMIZU
2
1愛知県がんセンター消化器内科
2愛知県がんセンター消化器外科
1Department of Gastroenterology,Aichi Cancer Center Hospital
2Department of Gastrointestinal Surgery,Aichi Cancer Center Hospital
キーワード:
IPMT由来浸潤癌
,
画像所見
,
超音波内視鏡検査
,
膵管内超音波検査
Keyword:
IPMT由来浸潤癌
,
画像所見
,
超音波内視鏡検査
,
膵管内超音波検査
pp.29-34
発行日 2004年1月15日
Published Date 2004/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100367
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要旨 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMT)は予後良好であるが,IPMT由来の浸潤癌は予後不良であり,また画像診断上,あるいは病理診断上で通常型癌と区別しがたい症例が存在する.本稿では切除例においては膵管内に明らかに乳頭状腫瘍が存在し,かつIPMTに矛盾しない臨床像を呈するものを,非切除例においてはIPMTに矛盾しない臨床像を呈するものを対象に画像所見を検討した.IPMT由来の浸潤癌において膵外進展の有無の診断にはCTを中心とする画像診断法,膵実質浸潤の判定にはEUSとIDUSが有用であった.後者の画像所見としては,拡張膵管内の壁在結節に連続し,高低エコーの混在する腫瘤(粘液結節を反映)像か,低エコー腫瘤(管状腺癌を反映)像を呈する所見が重要であり,これらの所見に注目し診断する必要がある.
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