Japanese
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特集 膵・胆道周囲の腫瘤性病変―後腹膜を中心に
膵・胆道周囲の腫瘤性病変
非腫瘍性病変―後腹膜線維症
Retoroperitoneal Fibrosis
村井 信二
1
,
小島 健司
1
,
赤津 知孝
1
,
新原 正大
1
,
神澤 輝実
2
Shinji MURAI
1
,
Kenji KOJIMA
1
,
Tomotaka AKATSU
1
,
Masahiro NIIHARA
1
,
Terumi KAMISAWA
2
1医療法人財団荻窪病院外科
2都立駒込病院内科
1Department of Surgery,Ogikubo Hospial
2Department of Internal Medicine,Tokyo Metropolitan Komagome Hospital
キーワード:
後腹膜線維症
,
非腫瘍性病変
,
画像診断
Keyword:
後腹膜線維症
,
非腫瘍性病変
,
画像診断
pp.765-767
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100232
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後腹膜線維症の診断としては,上部尿路通過障害の検索を行い,その原因が管外性の圧迫であることを確認すること.さらに大動脈,下大静脈辺縁の不明瞭化と腫瘤性病変の存在が確認できれば比較的容易に本症を診断できる.CTにおいて,大動脈周囲に筋肉と同程度の吸収値を示す軟部組織濃度の腫瘤形成を認め,大動脈,大静脈周囲の脂肪組織濃度領域は消失し,進行例においては,大血管は狭小化する.MRIでは,T1強調像において均一な低~中等信号がみられ,T2強調像においては低~高信号を呈する.T2強調像での信号強度が本症の活動性に相関するといわれており,活動期ではT2強調像で不均一な高信号を示すのが特徴である.
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