技術講座 ERCP関連手技のコツ―私はこうしている―
第5回 ESTとEPBD
良沢 昭銘
1
,
浦山 直樹
1
,
坂井田 功
1
1山口大学大学院医学系研究科 消化器病態内科
pp.636-640
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100210
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はじめに
内視鏡的乳頭括約筋切開術(endoscopic sphincterotomy;EST)は,開発以来およそ30年が経過し,その有用性,安全性は長期予後も含め確立されたものとなっており,現在,胆膵内視鏡治療の中心的役割を担っている.一方,内視鏡的乳頭バルーン拡張術(endoscopic papillary balloon dilation;EPBD)はESTに比べ出血の危険が少なく,乳頭括約筋機能が温存される可能性があることから日本を中心に急速に普及している手技である.
特に,ESTはすでに確立された手技となっているが,その後の処置具の進歩もあり,実際の手技については施設によって微妙に異なっているものと思われる.本稿では当施設におけるESTとEPBDの実際について概説する.
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