技術講座 ERCP関連手技のコツ―私はこうしている―
第5回 ESTとEPBD
安田 一朗
1
1岐阜大学医学部附属病院第一内科
pp.641-646
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100211
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はじめに
内視鏡的乳頭括約筋切開術(endoscopic sphincterotomy;EST)と内視鏡的乳頭バルーン拡張術(endoscopic papillary balloon dilation;EPBD)は,いずれもわが国においてはすでに広く普及した手技である.これらは,主に総胆管結石に対する治療法として用いられているが,大口径の胆管ステント留置時や経口胆道鏡施行時の前処置としても利用されている.
これまでにも何度かこれらの手技の実際について解説する機会があったが1~3),今回は特に以下の4点に絞って,最近気付いたことや気をつけていること,手技上のコツについて述べてみたい.
①ESTとEPBDの使い分け(適応)
②EPBDのバルーン拡張法
③ESTの刃の向け方
④ガイドワイヤーの利用
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