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特集 アルコール性肝障害における結節性病変―画像と病理
アルコール性肝障害における結節性病変の病理―ウイルス性肝疾患に生ずる結節との異同を含めて
Nodular Lesions in Alcoholic Liver Disease in Comparison With Nodular Lesions of Chronic Viral Disease
中沼 安二
1
,
北川 諭
1
,
全 陽
1,2
Yasuni NAKANUMA
1
,
Satoshi KITAGAWA
1
,
Yoh ZEN
1,2
1金沢大学大学院医学系研究科形態機能病理学
2金沢大学医学部付属病院病理部
1Department of Human Pathology,Kanazawa University Graduate School of Medicine
2Department of Diagnostic Pathology,Kanazawa University Hospital
キーワード:
アルコール性肝障害
,
過形成結節
,
前癌病変
,
肝細胞癌
,
ディスプラジア結節
Keyword:
アルコール性肝障害
,
過形成結節
,
前癌病変
,
肝細胞癌
,
ディスプラジア結節
pp.547-552
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100195
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進行したアルコール性肝疾患を背景に発生する肝細胞性の小結節性病変の病理像を述べた.病理学的にも従来より,アルコール性肝疾患に数種類の肝細胞性の小結節性病変の存在が知られている.古典的な肝細胞癌,鉄沈着性結節を含めた前癌あるいは境界病変が代表的である.また,鑑別すべき結節として種々の肝細胞性の過形成結節があり,一部の結節はfocal nodular hyperplasiaに類似する.現在,これらの結節は画像的に検出され,血行動態を含めその病態の解析が進んでいる.今後,病理所見と画像所見の擦り合わせがアルコール性肝疾患に出現する小結節性病変の病態解析に必要と思われる.
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