Japanese
English
特集 アルコール性肝障害における結節性病変―画像と病理
主題症例
アルコール性肝障害に合併した多血性肝過形成結節の4例
Hyperplastic Nodules of the Liver in the Four Patients With Chronic Alcoholic Liver Damage
鶴崎 正勝
1
,
伊崎 健太
2
,
矢野 嘉彦
3
,
瀬尾 靖
3
,
藤井 正彦
1
,
林 祥剛
4
,
杉村 和朗
1
,
東 健
3
Masakatsu TSURUSAKI
1
,
Kenta IZAKI
2
,
Yoshihiko YANO
3
,
Yasushi SEO
3
,
Masahiko FUJII
1
,
Yoshitake HAYASHI
4
,
Kazuro SUGIMURA
1
,
Takeshi AZUMA
3
1神戸大学医学部附属病院放射線科
2兵庫県立成人病センター放射線科
3神戸大学医学部附属病院消化器内科
4神戸大学医学部医学研究国際交流センター
1Kobe University Hospital,Division of Radiology
2Department of Radiology,Hyogo Medical Center for Adults
3Kobe University Hospital,Division of Gastroenterology
4International Center for Medical Research and Treatment,Kobe University Graduate School of Medicine
キーワード:
過形成結節
,
アルコール性肝障害
,
MRI
,
画像診断
Keyword:
過形成結節
,
アルコール性肝障害
,
MRI
,
画像診断
pp.592-597
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100202
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動脈性に濃染される肝過形成結節を伴うアルコール性肝障害の4例において画像所見を中心に報告する.年齢は33~60歳,男性2例,女性2例で,HBs抗原,HCV抗体は全例で陰性であった.画像上同定できる結節の個数は1個~多発,MRIではT1WIで高信号で,T2WIでは低~高信号を示した.SPIO-MRIを施行した3例ともSPIOの取り込みを認めた.3例でCTAPにおいて血流低下~欠損を呈し,CTHA第1相では濃染され,第2相まで濃染が持続し,いわゆるコロナ様濃染を呈さなかった.全例でneedle biopsyが行われ病理診断され,過形成結節と診断された.①MRI T1WIで高信号を呈する,②SPIOを取り込む,③CTHAでは動脈濃染を呈するが,コロナ様濃染を呈さない.以上の点が画像上の特徴として考えられた.
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