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特集 アルコール性肝障害における結節性病変―画像と病理
アルコール多飲者に認められた多血性病変の1剖検例―非飲酒者での類似病変との病理学的異同を中心に
An Autopsy Case of Heavy Drinker With Hypervascular Nodular Lesions. Comparison of Nodular lesions in heavy drinkers and non-drinkers.
近藤 福雄
1
Fukuo KONDO
1
1社会保険船橋中央病院検査部病理
1Department of Pathology,Funabashi Central Hospital
キーワード:
アルコール多飲者の過形成結節
,
血流異常に基づく過形成結節
,
限局性結節性過形成(FNH)
Keyword:
アルコール多飲者の過形成結節
,
血流異常に基づく過形成結節
,
限局性結節性過形成(FNH)
pp.553-558
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100196
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アルコール性肝障害に認められ,臨床的にも病理学的にも肝細胞癌との鑑別が困難であった多血性病変の1剖検例を提示した.さらに非飲酒者で同様の臨床像,病理像を示した剖検例も提示し,両者の異同を検討した.両者の結節に本質的相違はなく,基本的に血流異常に基づく過形成結節であることが考えられた.しかし,アルコール多飲者では,脂肪化による結節内外のコントラストの明瞭化や,肝障害による医療機関受診等,より病変として検出されやすい背景があることが推察された.
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