講座 肝胆膵のMRI(8)
造影剤も不対電子が主役
角谷 眞澄
1
1信州大学医学部 画像医学講座
pp.115-121
発行日 2006年1月15日
Published Date 2006/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100132
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不対電子を持つ物質は常磁性物質と呼ばれる.大きな磁気モーメントを持つ不対電子が関与すると周囲に存在する自由水の陽子の緩和機構は一気に促進され,T1あるいはT2の著明な短縮がもたらされる.生体内で不対電子が関与する代表的な病態が出血である.MRI用造影剤もこの不対電子を有する常磁性物質を利用していることが今回の話題だ.
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