Japanese
English
特集 炎症性肝腫瘤―診断・病理と治療選択
寄生虫性肝腫瘤―多包虫症
Alveolar Echinococcosis
児玉 芳尚
1
,
阿保 大介
1
,
船窪 正勝
1
,
作原 祐介
1
,
渡辺 佳明
1
,
南部 敏和
1
,
宮坂 和男
1
,
佐藤 直樹
2
Yoshihisa KODAMA
1
,
Daisuke ABO
1
,
Masakatsu FUNAKUBO
1
,
Yusuke SAKUHARA
1
,
Yoshiaki WATANABE
1
,
Toshikazu NAMBU
1
,
Kazuo MIYASAKA
1
,
Naoki SATO
2
1北海道大学医学部放射線科
2北海道大学医学部第1外科
1Department of Raidiology,Hokkaido University Graduate School of Medicine
2Department of Surgery,Hokkaido University Graduate School of Medicine
キーワード:
寄生虫
,
多包虫症
,
エキノコックス
Keyword:
寄生虫
,
多包虫症
,
エキノコックス
pp.193-198
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100029
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要旨 多包虫症は,わが国に見られる寄生虫疾患である.多包条虫の幼虫が肝臓に寄生することにより,肝臓に病変を作る.血清学的検査も有効であるが,画像で疑わなければ,正確な診断に至ることは困難である.今回,筆者らは,肝多包虫症の画像所見を中心に述べる.画像所見は比較的特徴的であり,CTでの診断も可能であるが,MRIが最も病態を理解するうえで重要である.肝多包虫症の典型的な画像所見は,ほとんど濃染されない充実部分と,小囊胞の混在である.小囊胞の同定は,MRIでより容易であるため,MRIが確定診断にはもっとも有用である.
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