Japanese
English
特集 炎症性肝腫瘤―診断・病理と治療選択
細菌性肝膿瘍の画像診断とIVRによる治療
Clinical and Imaging Feature of Pyogenic Liver Abscess and IVR as a Strategy of Therapy
谷 一朗
1
,
上條 謙
1
,
中島 康雄
1
Ichiro TANI
1
,
Ken KAMIJO
1
,
Yasuo NAKAJIMA
1
1聖マリアンナ医科大学放射線科
1Department of Radioogy,St Marianna,University School of Medicine
キーワード:
細菌性肝膿瘍
,
超音波
,
CT
,
経皮経肝腫瘍ドレナージ(PTAD)
Keyword:
細菌性肝膿瘍
,
超音波
,
CT
,
経皮経肝腫瘍ドレナージ(PTAD)
pp.173-185
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100027
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要旨 細菌性肝膿瘍は,通常38.5℃以上の高熱を伴い,CRPも高値を示す.胆道系の感染が多いため,上腹部痛や胆道系酵素の上昇も認める.超音波は,後方エコーの増強がない場合は,充実性腫瘤との鑑別が困難な場合があるが,造影CTを行う(単純CTのみでは診断困難)とdouble target sign,transient segmental enhancement,periportal collarなどの特徴的な所見が得られる.したがって,常に臨床所見と造影CTを含む画像により総合的に診断することを忘れないことが,心理的ピットフォールに陥らないポイントである.膿瘍の疑いがかなり高くなれば,PTADなどの治療に移行する.PTADは,安全かつ有効な治療法であるが,適応や禁忌,画像ガイド下の基本的手法に習熟し,合併症についても熟知しておくことが大切である.
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