特集 肝胆膵のcommon diseaseにみる非典型的画像所見
肝膿瘍
前田 章吾
1
,
中村 優子
1
,
近藤 翔太
1
,
成田 圭吾
1
,
Fonseca Dara
1
,
東堀 遥
1
,
本田 有紀子
1
,
粟井 和夫
1
1広島大学大学院医系科学研究科放射線診断学研究室
キーワード:
細菌性肝膿瘍
,
非典型的所見
,
非細菌性肝膿瘍
,
肝腫瘍
Keyword:
細菌性肝膿瘍
,
非典型的所見
,
非細菌性肝膿瘍
,
肝腫瘍
pp.1163-1172
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000005805
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● 肝膿瘍の初期や治癒過程では膿瘍腔が明確ではなく,充実性腫瘤様の所見を示すことがある.
● アメーバ性肝膿瘍の診断には,大腸炎の合併を疑わせる大腸壁肥厚・浮腫の有無,海外渡航歴や男性同性愛者などの臨床所見を確認することが重要である.
● 免疫不全患者の肝両葉に多発する微小膿瘍を認めた場合,真菌性肝膿瘍を考慮する必要がある.
● 病変の辺縁部のADC値が低い場合は,肝膿瘍より変性や壊死を伴った腫瘍性病変の可能性を考慮する.
● 肝膿瘍としての加療が奏効しない場合には,特に担癌患者においては転移性肝腫瘍を考慮する.
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