連載 脳神経内科領域における医学教育の展望—Post/withコロナ時代を見据えて・7
オンライン臨床推論指導
鋪野 紀好
1,2
,
塚本 知子
1,2
,
笠井 大
1,3
,
生坂 政臣
1
1千葉大学医学部附属病院総合診療科
2千葉大学医学部附属病院総合医療教育研修センター
3千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学
キーワード:
オンライン臨床実習
,
臨床推論
,
模擬面接
,
e-PBL
,
sEHR
Keyword:
オンライン臨床実習
,
臨床推論
,
模擬面接
,
e-PBL
,
sEHR
pp.296-299
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416202029
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はじめに
新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)のパンデミックは,世界的に医学生の臨床実習に大きな打撃を与えた。米国医科大学協会(Association of American Medical Colleges)では,COVID-19流行下における医学生の参加型臨床実習のあり方について検討がなされ,一次的に対面診察への参加が中止となった1)。わが国でも,COVID-19の流行状況によって,医学生の臨床実習への参加可否は大きく左右されてきた。このような状況下で,医学生に対して持続的な学習の機会を提供できる体制の構築が急務となった。その方略の1つとして臨床実習メディア授業(オンライン臨床実習)が着目されている。
本稿では,オンライン臨床実習のうち,特に臨床推論の学習方略にフォーカスをして述べる。
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