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今月の表紙
河村 満
1
,
岡本 保
2
,
菊池 雷太
3
1昭和大学病院附属東病院
2富坂診療所
3汐田総合病院神経内科
pp.682-683
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200463
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攣縮性斜頸/痙性斜頸(spasmodic torticollis)の矯正手技(試験)は,いろいろな名称で呼ばれています。英語の「sensory trick」(感覚トリック),フランス語の「geste conjuratoire」(まじない動作)や「geste antagoniste」(拮抗動作)がそれです。この手技の効果についてはワルテンベルグ(Robert Wartenberg;1887-1956)も詳しく述べており,ジストニー性斜頸の特徴としています1)。
この現象の最初のまとまった記載は,1894年に行われたブリソー(Édouard Brissaud;1852-1909)の講義録[編集はメージュ(Henry Meige;1866-1940)]にあります2)。この講義録には7症例が記載されており,Fig.に示すようにすべての症例における矯正手技の効果が写真で明示されています。当時,矯正手技の効果はブリソー徴候と呼ばれることもあったのです。
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