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書評 「内科診断学 第3版」—福井次矢,奈良信雄【編】
大滝 純司
1,2
1北大大学院医学教育推進センター
2東医大病院総合診療科
pp.678
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200461
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『内科診断学』の第3版が出版された。第2版の第1刷から約8年後の,待ちに待った改訂である。
この本は評者が診療している東京医科大学病院総合診療科の外来で,最も頻繁に読まれている参考資料の1つであり,その外来の一角にある本棚(200冊くらいの本が並んでいる)に置かれている旧版は,大勢の研修医やスタッフに8年間使われ続けて,文字通りぼろぼろになっている。昔話になるが,私が研修医だった頃に症候や病態から診断を考える際の参考書は,洋書の〈The Spiral Manual Series〉の『Problem-Oriented Medical Diagnosis』という小さな本だった。それを読みながら,日本の診療に沿った本が欲しいと何度も思った。
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