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はじめに
微小脳梗塞の画像診断を一変させたのは拡散強調画像(diffusion weighted image:DWI)だといっても過言ではない。これは前世紀の終わりに超高速撮影法(echo planar imaging:EPI)が使用可能となってから実現化された手法である。DWIの出現により微小な脳梗塞も鋭敏に捉えることが可能となった。今や臨床的に微小脳梗塞が疑われる患者で,単純CTのみで診断が完結する状況は想定しがたい。CTと比較してもコントラスト分解能という観点からは圧倒的にDWIのほうが有利であり,これであれば初学者でも判定に迷うことは少ない。所見の一致率に関してもCTと比べて圧倒的に高いことが報告されている1)。
本稿においては微小脳梗塞の画像診断に関してDWIを中心に解説を試みる。また,近年さかんに研究されている領域である拡散テンソル画像(diffusion tensor imaging:DTI)に関しても少し触れる。灌流画像は微小脳梗塞の判定において限定的な意義しかなく,したがって本稿では割愛する。
Abstract
Diffusion-weighted imaging (DWI) is now routinely used in clinical practice and is a well-known technique for assessing various brain diseases, especially brain infarctions. Diffusion-tensor imaging (DTI) and fiber-tracking method are further extensions of DWI. In this review, I will try to explain these recent technical advances.
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