書評
「神経伝道検査と筋電図を学ぶ人のために[DVD-ROM付] 第2版」―木村 淳,幸原伸夫●著
正門 由久
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1東海大教授・リハビリテーション科学
pp.932
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100756
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この度,医学書院から『神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために 第2版』が出版された。初版も読ませていただき,すばらしい本であると感じていたが,さらにバージョンアップし,“かゆいところに手が届く”必携の書になったと感じる。本書は臨床神経生理学的検査,特に神経伝導検査と筋電図検査を行う者にとっては,まさに座右の書といえる。
さて,本書の構成は,神経伝導検査の正常値(見ていて飽きない),序章(偉人たちに感謝),「第1部 神経筋の構造と機能」,「第2部 神経伝導検査の原理と実際」,「第3部 針筋電図の原理と実際」,「第4部 症例から学ぶ筋電図」,「第5部 知っておきたい基礎知識」,「第6部 AAEM(米国電気診断医学会)用語集」の計6部から構成されている。さらに各部の終わりには知識を整理するためのQ&Aや,要所要所に「Column」というトピックス枠があり,日常診療の場で起きそうな疑問や話題に答えてくれており,本文にはない“楽しみ”がある。また各章末に○×式の確認問題があり,そこで復習できるようになっている。
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