私たちの本棚
私の旅の常備薬—読むクスリ—上前 淳一郎 著
井田 喜博
1
1船橋市立医療センター中央検査科
pp.1276
発行日 1987年11月1日
Published Date 1987/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204316
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若いころに比べ,最近は視力が落ちたせいか本を読む機会も減ってしまった.必要にせまられて読む専門書か,乗り物に長く乗るときに読む,あまり肩が凝らず楽しく,かつ若干とも役だつような本などになっている.ここで紹介する『読むクスリ』は週刊文春に掲載したものを単行本に編集したものであり,現在までにPART Ⅰ〜Ⅶまで出版されている.この『読むクスリ』というタイトルは,いろんな意味を含んでいるようだ.読んでいてクスリと笑う部分や,我々に薬になる内容など盛りたくさんで,国の内外から取材を行い編集している.その一つ一つが日常性の出来事であったり,非日常性の事がらであったり,またビジネス情報(最先端技術の生まれる背景など)であったり,たいへんバラエティーに富んでいる.それと,個人・チーム・組織・社会・国が違えば根本的な考え方の起源が異なるため,常識といえる部分がいろいろあるものだという実例など,発想の転換にも参考になる.
ではいくつか原文を引用して,なるほどと思えるものを紹介してみよう.
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