Japanese
English
神経画像アトラス
片麻痺を呈した遅発性放射線脊髄症の頸髄MRI所見
Cervical MRI Findings of Delayed Radiation Myelopathy with Hemiparesis
渡邉 由佳
1
,
小鷹 昌明
1
,
中村 利生
2
,
橋本 禎介
3
,
平田 幸一
1
Yuka Watanabe
1
,
Masaaki Odaka
1
,
Toshiki Nakamura
2
,
Teisuke Hashimoto
3
,
Koichi Hirata
1
1獨協医科大学神経内科
2リハビリテーション天草病院脳神経内科
3獨協医科大学放射線科
1Department of Neurology,Dokkyo Medical University
2Department of Neurology,Rehabilitation Amakusa Hospital
3Department of Radiology,Dokkyo Medical University
pp.278-279
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100651
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
〈症 例〉40歳,男性
主 訴 右上下肢脱力
既往歴 38歳時の3月に甲状腺癌(乳頭癌)にて甲状腺全摘術を受けた。その後,4月~5月にかけて放射線療法(前後対向2門照射,週5回,1回2Gyで合計25回)が行われた。照射範囲は,第7頸椎を中心とする24cm×20cmの範囲で,第1頸椎から第6胸椎が含まれていた。脊髄照射の推計は38Gyであった。
現病歴 同年8月初旬に,車の運転時の右手の脱力感に気がついた。9月には右下肢にも力が入りにくいことを自覚した。その後も脱力は徐々に進行し,歩行に支障をきたすようになり翌年1月に当院を受診した。経過中にしびれ感などの感覚障害や排尿障害は認めなかった。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.