糖尿病に効くコーチング 明日から始めてみませんか?・9
初診の糖尿病患者さんへのコーチング的関わり方
大石 まり子
1
1(医)大石内科クリニック
pp.806-809
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200761
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初診で皆さんの前に現れる糖尿病患者さんにはいろいろな事情があると思います.初めて糖尿病と診断されたばかりの人,糖尿病と言われたが納得できないという人,他院で糖尿病の治療を受けているがうまくコントロールできていない人,他院の治療に不満をもって転院を希望してきた方,自分は病気だと思っていないが,家族あるいは会社から言われてしぶしぶやってきた人,あるいはたまたま風邪で受診されて糖尿病が見つかり,糖尿病であるということを告知しないといけない場合などです.また,ご本人に自覚症状があるかないか,1型糖尿病か2型糖尿病かなど,病態や患者さんの心境によっても,こちらの対応は微妙に変わると思います.しかし,残念ながら,初対面でこのような患者さんの思いや事情がすぐにわかるわけではありません.では,どうするか? まずは患者さんに語ってもらい,相手を理解することから始めることが大切です.ここでは,まず初めての患者さんが来られた時にどう対応するかについて,お話ししようと思います.
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