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特集 症例徹底!糖尿病患者の心理
Ⅰ症例徹底!
糖尿病食事療法が困難な患者さんへの関わり方を考えるキーワードとキーアクション
Care of a patient with difficulties on diet therapy
石井 均
1
1天理よろづ相談所病院 内分泌内科
キーワード:
①指導困難
,
②治療同盟
,
③糖尿病医療学
Keyword:
①指導困難
,
②治療同盟
,
③糖尿病医療学
pp.287-289
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101186
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◆症例において,問題の本当の原因,ありか,真の姿を捉えられているだろうか
本症例(P.280)は,「第5回こころと糖尿病看護のNet Seminar」(こころと糖尿病看護の会,日本イーライリリー株式会社共催)で検討された.発表者は天理よろづ相談所病院内分泌内科の北谷真子医師と加藤頼子看護師である.彼女らを中心とした同科心理グループは定期的に症例検討を行っており,その様子は本誌8巻6号掲載の北谷論文に紹介されている1).
さて,本症例に療養指導的なタイトルをつけるとすれば,「食事療法指導に強い抵抗を示した(あるいは困難であった)一症例」となるだろうか.表面的なやりとりや行動をみればそうである.しかし,それは本質的な問題や課題を示しているだろうか.私たちがいわゆる指導困難な症例を診ていていつも起こる疑問がこれだ.
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