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Updates 2014◆糖尿病学の進歩
糖尿病性CKD患者における「腎臓リハビリテーション」の有用性
The role of renal rehabilitation in the patients with diabetic nephropathy
上月 正博
1
1東北大学大学院医学系研究科 障害科学専攻機能医科学講座内部障害学分野
pp.467-470
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101758
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はじめに
糖尿病治療の目的は,合併症の発症や進展の阻止を通じて,健康な人と変わらないQOLの維持や寿命の確保をすることにある.しかし,糖尿病は健康寿命を15年短縮させるという報告1)からも明らかなように,目標の達成はなかなか困難である.
糖尿病は,網膜症,神経障害,腎症といった3大合併症を引き起こす.さらに,脳卒中,心筋梗塞,腎不全,壊疽など,さまざまな合併症も多く,高齢化とあいまってさまざまな障害を抱えることになる.本稿では,まず「腎臓リハビリテーション」およびCKD透析患者の現実を概説し,特に糖尿病性CKD患者における「腎臓リハビリテーション」の有用性に関して詳述する.
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