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症例 68歳 女性
20年以上前から2型糖尿病として他院で治療.転居に伴い来院.閉経49歳.
既往歴:気管支喘息(現在は吸入ステロイドとキプレス®内服のみでコントロール良好.かつては,増悪時に経口ステロイド,ステロイド経静脈治療歴あり).
家族歴:母親が80歳時に大腿骨近位部骨折.血族に糖尿病は知る限りいない.
現病歴:40歳台に気管支喘息の増悪で他院に入院時,高血糖を指摘された.一時的に,インスリン治療をしたこともあるが,50歳頃からは経口薬治療でHbA1c 6.5~8.0%にコントロールされていた.60歳頃,重いものを持ち上げた時に腰痛を自覚したが,次第に軽快したので,放置してある.来院時の内服薬はアマリール® 1 mg,アクトス® 30mg,ベイスン® 0.9mg,グラクティブ® 50mg,リピトール® 5mg,タナトリル® 5mg.網膜症,腎症は指摘されていない.
身体所見:149cm(20歳時156cm),体重65.2kg.血圧132/78mmHg.身体所見に特記事項なし.
検査所見:血清生化学所見;TP 7.2g/dL,アルブミン4.2g/dL,AST 25IU/L,ALT 20IU/L,γGTP 23IU/L,ALP 385IU/L(基準104~338),Cr 0.8mg/dL,BUN 15.2mg/dL,Na 143mEq/L,K 4.5mEq/L,Cl 100mEq/L,Ca 8.8mg/dL,P 2.5mg/dL,随時血糖145mg/dL,HbA1c 7.0%.intact PTH 82pg/mL(基準10~60),25(OH)D 16.0g/mL(基準20以上).随時尿生化学所見;Cr 42.3mg/dL,Ca 2.4mg/dL.椎体X線写真;図1(多発椎体骨折あり).骨密度測定(DXA法);腰椎YAM 70%,大腿骨60%.
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