“目からウロコ”の糖尿病運動療法・2
足を元気にするエクササイズ
小池 日登美
1
1高村内科クリニック
pp.208-209
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101683
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前回,靴の選び方と履き方について紹介しました.自分に合った靴を選び,正しい履き方ができるようになったら,次は歩ける足を手に入れることです.人類は地球上で唯一『直立二足歩行』を常とする哺乳類であり,安定して立ち続けるためには,自分の体重をしっかり支える足を手に入れることが重要です.そのためには,3本のアーチが必要となります.足は踵(かかと),母趾球(ぼしきゅう),子趾球(こしきゅう)の3点で分散して身体を支えており,その3点を結んで弧を描くばねのようなものをアーチと呼びます.アーチは足裏に3つあり,全身のバランス維持と,歩く時のスムーズな重心移動,歩行時の衝撃吸収などの役割をもっています(図1).しかし,運動不足や加齢などさまざまな要因によって,アーチが崩れてしまうと,足の疲れやむくみなどのさまざまな足のトラブル,膝の痛みなどの障害を引き起こします.崩れたアーチを整えるためには,アーチを支える足裏の筋肉を鍛えることが有効です.そこで,足のアーチを鍛えるエクササイズを紹介します(図2).
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