季節を感じる糖尿病食―日常のひと工夫
―文月―鰻の混ぜご飯
城戸崎 愛
pp.452-453
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101565
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患者の知恵
■糖尿病と楽しく闘おう
糖尿病と診断されたのは1985年,60歳の時です.糖尿病は今ほど多くありませんでしたが,身内に2人糖尿病患者がいましたので素因はあったのかもしれません.しかしそれまでの生活を思い返せば,糖尿病になるのも無理はない…….甘いものが大好きで野菜が嫌い.フランス料理に傾倒し,料理の仕事で試食を重ねるなど,美味探究のツケが回ってきたのだと思いました.
「糖尿病かもしれませんね」と言われ,「好きなものがもう食べられない」と思い,“この世の食べおさめ”と検査日までの1週間,好きなものを存分に食べた記憶がよみがえります.検査の結果,HbA1c(JDS) 12.0%,血糖値(50gOGTT) 265mg/dLの2型糖尿病.しかし20代で結核,30代で子宮癌を患い,取りとめた命でしたから「癌と違って自分が節制すれば長生きできるかもしれない.一生付き合うのなら楽しく闘おう」と決心しました.
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