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特集 チーム医療はどこまで実現したか?
診療所における管理栄養士導入の効果
Effect of nutritional guidance by national registered dietitian during the New Year season in clinical practice
大久保 雅通
1
1内科(糖尿病)久安医院
キーワード:
①2型糖尿病
,
②食事療法
,
③栄養指導
,
④チーム医療
,
⑤管理栄養士
Keyword:
①2型糖尿病
,
②食事療法
,
③栄養指導
,
④チーム医療
,
⑤管理栄養士
pp.351-354
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100962
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日常診療での栄養指導の難しさとは?
糖尿病の治療の基本は,食事療法・運動療法・薬物療法を駆使し,生活の質を損ねることなく健康的な寿命を確保することにある.特に糖尿病の大半を占める2型糖尿病においては,食事療法を伴わない薬物療法は存在しないと考えられる.しかしながら飽食の時代と称される現代の日常生活の中で,適切な食事療法を継続することは決して容易でない.
しかも日常の外来診療,特に糖尿病非専門医において,病院のようにスタッフを揃えることは困難である.服薬指導については,最近院外処方の割合が増加していることを受け,調剤薬局の薬剤師との連携が考えられる.しかし,インスリン自己注射,血糖自己測定の指導は院内で,主として看護師(准看護師)によって行われているであろう.また,栄養指導に関しては,管理栄養士によって行われることが望ましいが,残念ながらその割合は高くないと思われる.糖尿病のチーム医療の重要性1)が指摘されて久しいが,多くが医師と看護師という最小のチームによって行われているのが実状である.
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