Inpatient glycemic control and management of diabetes●「コンサルト」力を養う! 入院患者の糖尿病管理の手法 第1回【新連載】
―「コンサルト」力を養う!―入院患者の糖尿病管理の手法
森川 秋月
1
1旭川赤十字病院 糖尿病・内分泌内科
pp.220-224
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101175
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旭川赤十字病院における他科コンサルテーションシステム
当院は一般病床数560床の総合病院である.救命救急センターを有し,ドクターヘリの基地病院を担う,2次医療圏(人口約41万人)の救命救急の中核病院となっている.年間の救急車受け入れ台数は約4,300台.
当院ERは各科乗り入れ型となっている.全科が24時間オンコール待機態勢を敷いており,ER当直(日直)が搬入患者をトリアージ後,各科当番医にコールし(複数科にわたる場合も多い),各科担当医が診察した後に担当科(主治医)が決定される.搬入時高血糖が認められた場合,あるいは糖尿病で治療中の患者が何らかのイベントで搬入された場合は,当院糖尿病・内分泌内科への通院の有無にかかわらず,その日の当科当番医に連絡があり,入院時から退院(あるいは転院)までの血糖管理,糖尿病治療に責任をもつことになる.また,周術期の血糖管理や各科で血糖管理が困難な場合についてもコンサルトを受けており,当科医師5名で常時50~100名の他科へ入院している糖尿病患者の管理を行っている.
本連載では,当院での症例を紹介し,入院患者の糖尿病管理の手法を考察していきたい.糖尿病患者に携わる先生方の参考になれば幸いである.
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