Inpatient glycemic control and management of diabetes●「コンサルト」力を養う! 入院患者の糖尿病管理の手法 第8回【最終回】
「入院中の糖尿病,高血糖を有する患者の管理・治療法をレベルアップするために」
森川 秋月
1
1旭川赤十字病院 糖尿病・内分泌内科
pp.356-359
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101365
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はじめに
この連載にあたって求められた内容は,医療現場で入院中の糖尿病患者がどのように血糖管理・治療をなされているかを具体的に記述することであった.そして,第1回~第7回で筆者の所属する病院で実際に行われているコンサルテーションシステムとわれわれ糖尿病・内分泌内科医師の取り組みを紹介してきた.このようなシステムが他の様々な医療機関でそのまま可能であるとは考えないし,われわれの手法が現時点で最良なものであると主張するつもりもない.
しかし,現実に各科に入院する患者の多くが糖尿病を有しており,実際の入院治療の過程で血糖管理の良否は予後を左右する重要な因子の一つであるならば,タイトルとして掲げた「入院中の糖尿病,高血糖を有する患者の血糖管理法のレベルアップ」というテーマは現実的な医療の課題であると考える.
今回は連載の最後にあたって,どのようにすればそれが可能かを考察してみたい.
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