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特集 どうしたらやせられる?―名人の示す実例集
Ⅱ実践肥満攻略法
ここまでできる外科療法
Surgical treatment of obesity and obesity-related diseases : Where are we now?
清水 英治
1
,
関 洋介
1
,
笠間 和典
1
1四谷メディカルキューブ きずの小さな手術センター 減量外科
キーワード:
①肥満
,
②外科治療
,
③手術
,
④糖尿病
,
⑤腹腔鏡
Keyword:
①肥満
,
②外科治療
,
③手術
,
④糖尿病
,
⑤腹腔鏡
pp.91-95
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101145
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はじめに
栄養過剰や運動不足といった食生活・ライフスタイルの変化などにより,近年,肥満は世界規模で拡大しており,一種の疫病(epidemic)と考えられている.2型糖尿病,高血圧,脂質異常症,睡眠時無呼吸症候群といった,合併症を伴う肥満(肥満症)に対しては,食事・運動・行動・薬物療法といった内科治療が行われるが,一時的な減量が得られても,減量効果の維持が困難なケースが多く,とくに高度肥満患者では95%以上がリバウンドを起こすとされ,結果的に合併症に対する治療としても不十分となっているケースが多い1).こうした症例に対して,欧米を中心に外科治療(減量手術;weight loss surgery, bariatric surgery)が行われており,優れた臨床効果が示されている.減量手術は体重減少効果のみならず,肥満関連合併症,とりわけ2型糖尿病に対する効果が著しく高いことから,代謝手術(metabolic surgery)とも呼ばれる.本稿では肥満症に対する外科治療の効果について解説する.
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