特集 糖尿病診療の将来展望 10 Topics
V.コラム
「クリニカルパス入院」を用いた320列冠動脈CTによる,虚血性心疾患のスクリーニング
竹内 淳
1
,
安藤 康博
2
,
𠮷岡 成人
1
1NTT東日本札幌病院 糖尿病内分泌内科
2NTT東日本札幌病院 循環器内科
pp.657-659
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101120
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□はじめに
クリニカルパスは患者に必要な検査や治療スケジュールを記載した診療計画表です.1980年代にアメリカで開発されたクリニカルパスは,検査や治療を最適な順序で漏れなく施行することを目的とし,医療の質を向上させるツールとして活用されています.糖尿病領域では教育入院によく用いられ,侵襲の少ない検査が含まれることもあります.最近では病診連携にクリニカルパスを応用し成功した例が報告され,幅広く用いられつつあります.当科でも複数のクリニカルパスを作成し入院目的ごとに対応しています(Box 1).現在,9割以上がクリニカルパス入院となっていますが,患者教育や指導だけでなく糖尿病合併症のスクリーニングでも効果を発揮しています.
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