今月の主題 内科医と虚血性心疾患
虚血性心疾患に対する治療戦略―薬物療法から血行再建術まで
虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術―適応と成績
小林 順二郎
1
1国立循環器病センター心臓血管外科
pp.76-78
発行日 2003年1月10日
Published Date 2003/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102479
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
・冠動脈バイパス術の適応は,左冠動脈主幹部病変,3枝病変,左前下行枝近位部を含む2枝病変,経皮的冠動脈形成術(PCI)後再狭窄をきたした左前下行枝近位部1枝病変である.
・糖尿病患者,不安定狭心症患者,低左室機能患者では,冠動脈バイパス術の効果が高い.
・80歳以上,上行大動脈の高度石灰化やアテローム,慢性腎不全,高度頚動脈病変が,人工心肺を使用しない冠動脈バイパス術の適応である.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.