特集 糖尿病診療の将来展望 10 Topics
V.コラム
DPC時代の糖尿病診療
細井 雅之
1
,
日浦 義和
1
,
川崎 勲
1
1大阪市立総合医療センター 糖尿病センター代謝内分泌内科
pp.651-656
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101119
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□DPC導入「患者思いの病院がつぶれる」時代
DPC(Diagnosis Procedure Combination;診断群分類構築)―入院医療費定額支払い制―とは
1983年より米国において医療費削減の政策としてDRG/PPS(Diagnosis Related Group/Prospective Payment System:診断群別見込み支払方法)が導入され医療コストの削減が重要課題にされてきました.日本では2003年から特定機能病院において,診療報酬の支払い方式が,従来の出来高算定から,このDPCといわれる「疾患ごとの分類に基づく定額支払い制」に代わり,入院診療はいわゆる「丸め医療」が主流となってきています.日本では一般病院は7,785施設あり,DPC支払い病院と準備病院は2009(平成21)年4月現在,1,500施設を超え,約5つに1つの病院がDPC病院になっています.病床数では約50万床/90万床と半分以上のベッドはDPC適用下となっています.
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