特集 胸部の最新画像情報2017
診療
320列CTと経食道超音波検査における卵円孔開存描出能の比較検討
杉本 央
1
,
小林 誠
,
津野田 雅敏
1心臓病センター榊原病院 放射線科
キーワード:
冠血管造影
,
カラーDoppler心エコー図
,
経食道心エコー図
,
CT血管造影
,
マルチスライスCT
,
卵円孔開存
Keyword:
Computed Tomography Angiography
,
Echocardiography, Doppler, Color
,
Coronary Angiography
,
Echocardiography, Transesophageal
,
Foramen Ovale, Patent
,
Multidetector Computed Tomography
pp.165-168
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017142931
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320列CTおよび経食道超音波検査(TEE)の両者を施行され、心房中隔欠損症を除いた108例(男性73名、女性35名、68±12.4歳)を対象とした。対象疾患は心房細動が最も多く59例で、カテーテルアブレーション前や心房内血栓の検索目的であった。続いて弁膜疾患の精査として41例が施行された。CTで検出した卵円孔開存症(PFO)は14例で、全体(108例)の13.0%であった。TEEで検出したPFOは8例で全体の7.4%であり、全例がCTで検出された。TEEで検出されずCTで検出されたPFOは6例あった。統計的検定は行っていないが、検出率はCTの方が優れ、少なくとも劣っていない結果となった。
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